後鼻漏はウイルスやアレルギー性鼻炎により鼻粘膜が慢性炎症(蓄膿症・副鼻腔炎など)を起こし鼻水が喉の奥に流れ続ける症状です。一般的に症状が慢性化すると改善が難しいと言われていますが、粘膜、免疫などのバランスを見直すことで改善が見込めます。東洋医学はバランスの医学と呼ばれるほど身体のバランスを整えることに長けた治療法です。後鼻漏に対しても定評あるアプローチが存在します。

⒈後鼻漏とは 

後鼻漏は、異常な鼻水がノドの方へ流れ落ちてくる症状です。いくら鼻をかんでも鼻水は前方から出ず、絶えずノドに流れ込んでしまい、その鼻水を口から吐き出し続けるか、飲み込み続けるしかありません。 

後鼻漏の症状 

喉に鼻水が垂れ続けることにより様々な症状が現れます。症状は常時日常的に発生しますので患者様は苦しく日常生活が困難になられる方もおられます。 

・咳込み/咳払い 

・痰がからむ/痰の吐き出し 

・ノドの違和感/異物感/詰まり感 

・睡眠障害/イビキ 

後鼻漏へ発展する病気 

後鼻漏が気になる場合、副鼻腔炎、上咽頭炎、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎の後期、慢性鼻炎の可能性があります。 

慢性的に粘液性や膿性の後鼻漏がある方では、副鼻腔炎、上咽頭炎、慢性鼻炎の可能性が考えられます(これら3つは同時に合併することもあります)。 

後鼻漏が原因で咽頭痛や咽頭違和感が起こることもあります。また後鼻漏の粘り気が強いと、これがのどに下りて痰のようにからむ場合がよくあります。

加齢などによる嚥下機能の低下も加わると、痰(後鼻漏)が嚥下できずに咽頭に残り、咽頭違和感が強くなることがあります。 

⒉後鼻漏の原因について 

後鼻漏の原因はウイルス感染による副鼻腔炎(蓄膿症)などの急性炎症やもしくは、それらの鼻の問題が慢性化したことによる膿など原因は様々です。 

鼻が抱える病気 

後鼻漏はノドの異常として自覚されることが多いのですが問題は鼻にあり、何らかの異常で大量に発生した鼻水が、鼻腔の構造や鼻水の発生位置などの理由によってノドの方へ流れ込んでいます。

後鼻漏の症状を改善するためには、大量の鼻水を発生させている原因を治療することが第一です。 

原因となる疾患としてはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)などが考えられますが、特にノドへ流れてくる鼻水が臭うようであれば副鼻腔炎の可能性が高いでしょう。 

・急性的な原因 

主な発症要因は、ウイルスや細菌であり、これらが副鼻腔に感染し、炎症反応を起こすことで、様々な症状(痛みなど)が出てきます。 

急性期のこれらの症状が改善しない場合、副鼻腔に膿が溜まり、その中の炎症物質がさらに炎症を引き起こします。 

・慢性的な原因 

症状が治まらず慢性期に入ると、ウイルスや細菌の感染が主ではなく、この膿が原因になってきます。 

膿が排出できず、炎症が悪化し、更に膿溜まる、という負のスパイラルにより症状が慢性化し、慢性副鼻腔炎となります。 

蓄膿症との関係 

蓄膿症(ちくのう症)・副鼻腔炎などで、鼻水が増えてくると、水様性あるいは粘性の鼻水が、鼻の奥からのどに落ちていくことがあります。 

この症状を「後鼻漏(こうびろう)」といいます。 気持ち悪いのはもちろん、声が上手にだせなかったり、咳がでて夜眠れないといった方もいます。 

⒊後鼻漏は西洋医学では改善が難しい 

後鼻漏とは正確には慢性鼻炎による鼻水が流れ続ける減少です。現在の西洋薬ではこの状態をもとに戻すことが難しく根本的な改善が難しいとされています。

鼻炎の慢性化 

花粉症や鼻炎を放置した場合、細胞に傷がつき本来細胞の中からは出てこない、DAMPs(細胞の危機を知らせる信号)という成分が放出されます。 

このDAMPsが出ると免疫細胞がDAMPsを抑えるために攻撃します。

そうなると今度はその攻撃場所で新たに炎症を起こしてしまいます。それが繰り返され慢性化してしまうので、薬で完治させることはまず難しいでしょう。 

この症状を"自然炎症"と言い、この負のサイクルに入らないように、初期段階で炎症の原因を突き止め根治させることで、慢性化は防ぐことができます。 

しかし、残念ながら初期症状を放置したり、薬で誤魔化し誤魔化し生活してしまうと、高い確率で最終的に後鼻漏にたどり着いてしまいます。 

西洋医学的治療について 

鼻粘膜の一部で鼻水を作る鼻腺が増殖した状態で、当初の原因が花粉症・ アレルギー性鼻炎だったとしても、抗アレルギー剤等の効果は十分に得られません。 

また、鼻粘膜が炎症などにより刺激を受け続けたことで変性を起こしてしまっているケースもあり、このような場合は治療が一層難しくなります。 

また、このような変性は不可逆的なものですが、変性した粘膜を直接取り除くことも従来の外科的治療では限界があります。

変性は粘膜のあちこちで局所的に発生するため、レーザー手術や切除手術では、鼻腔奥の変性には簡単に適応できなかったり、周囲の正常な粘膜まで損傷してしまう恐れがあるためです。 

⒋東洋医学で後鼻漏を改善する 

漢方扱う東洋医学では後鼻漏の原因は鼻の粘膜の状態の悪化、それに付随する免疫力の亢進によるものと考えます。そのどちらにも東洋医学であればアプローチが可能で後鼻漏をケアすることができます。

鼻に問題があるといこと 

漢方扱う東洋医学では鼻などの「呼吸」に関わる期間の問題を重く受け止めます。呼吸とは生きるために必要不可欠な生命活動であり、非常に重要な生理現象です。

呼吸から得られる酸素は体内の臓器、ミクロ目線でいうところの細胞に至るまで身体の全てに代謝を行う上で必要不可欠な存在です。

呼吸に問題があるということは、すなわち生命活動に支障をきたすと捉える為、漢方を扱う東洋医学では確実に改善を目指す疾患項目でもありました。 

東洋医学で診る後鼻漏 

・粘膜の状態を改善する 

鼻の粘膜には鼻から入った空気の遺物を取り除く役割があります。ウイルスなどの異物が粘膜に付着すると神経を通じて呼吸に使われる筋肉に伝達され「くしゃみ」を引き起こします。

つまり鼻の粘膜は外部の異物から身体を守るためのバリア機能を有しています。

しかし、ある特定のウイルスや体質的に過剰に反応してしまう異物が粘膜で炎症を起こしてしまうと鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出てきたりします。

この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間にある自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。

こうして起こるのが副鼻腔炎です。つまり、敏感な鼻の粘膜をアレルギー体質と共に強化する必要もあります。 

・免疫のバランスを整える 

後鼻漏は粘膜の炎症から過剰にドロドロの鼻水が出てきて自然口が塞がることで鼻水や膿が溜まり起こります。

粘膜のアレルギー反応や過剰な鼻詰まりなどの反応には身体に備わる免疫が深く関わっています。

免疫はウイルスなどから身体を防衛する機能ですが、免疫のシステムが異常をきたすと免疫力が過剰に働いてしまうことがあります。

この免疫の過剰反応が鼻水を過剰に分泌したり、自然口を塞ぐなどの健康と相反する状態を作り出してしまいます。

この免疫過剰を正常な状態に戻すことも根本改善を掲げる東洋医学の世界では重要視されます。漢方を扱う東洋医学では身体のバランスを整えることに重きを置いています。

つまり東洋医学では漢方で免疫のバランスを整える(寛容性)を取り戻すことで過剰反応(亢進)を改善します。 

・血液循環を改善する 

東洋医学では基本的なことですが、血液の循環も身体のとってとても大切なことです。

血流が悪いと新陳代謝も悪いことになり、鼻の粘膜や鼻水の排出などにも深く関わってくる問題となります。

血流が良ければ新陳代謝も向上し、漢方などの後鼻漏の改善に必要なお薬も身体に吸収されやすく届きやすくなります。

また血液循環の教条により免疫力の状態も好転するため、東洋医学では血液循環の見直し/改善は重要視しています。 

漢方を扱う東洋医学の世界では、お客様一人一人に合わせてお薬を選定いたします。

身体の状態によってはお薬ではなく、栄養素やミネラルが必要な場合も多々あります。身体の状態を見直し整えることが東洋医学アプローチなのです。 

皆様に支えられ70年以上もの間、漢方相談を行い積み上げられた漢方や自然薬、疾患に対する知見は膨大なものとなっています。

これらの長きに渡る経験値を基に、今後とも病や症状にお困りのお客様に寄り添い、しっかりとサポートさせて頂きたいと考えております。

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